生涯心の糧となるような教材で授業がしたい、その思いは公立校の滑り止めに過ぎなかった灘校を、全国一の進学校に導き、数多のリーダーを生み出すことになった−−。
教師は、文庫本の一節を朗読すると、柔らかな笑顔を浮かべ紙袋を取り出した。
生徒たちは、今日は何が出てくるのか、と目を輝かせる。出てきたのは赤や青、色とりどりの駄菓子だった。
教師は、配り終わると教室を制するようにいった。
「もういっぺんこの部分を読みます。食べながらでいいので聞いてください」
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